2012国民春闘共闘情報
全労連HP

第50号 2012年8月1日

人事院は給与回復勧告を

高齢者の給与抑制反対

 国会で人事院勧告を無視した「給与臨時特例法」が強行可決され、4月から国家公務員に対し平均7.8%を超える給与削減が行われ、6月の一時金は一律9.77%の減額となりました。更に、平均402万円にものぼる退職手当の大幅削減、50歳代のベテラン職員の給与抑制が目論まれています。公務労組連絡会・全労連公務部会は、1日、これに抗議し、来週にも山場を迎える、今年度の人事院勧告での給与回復勧告などを求め、人事院前で昼休集会、座り込み行動を行いました。

退職手当の大幅削減を許すな

人事院前要求行動 実支給額の官民比較で勧告を!

 暑さの続く中、人事院前には全国から公務・民間160人の仲間が集結しました。
 主催者を代表してあいさつに立った公務部会・野村幸裕代表委員(自治労連委員長)は、「人事院は、政府にいいように使われている。今年の人事院勧告は、削減された給与実態を反映させ、給与回復勧告を出すべきだ。退職手当の削減、ベテラン職員の給与抑制の目論見を阻止し、生活改善につながる勧告を出させるために奮闘していきましょう」と力強く呼びかけました。
 民間から激励・連帯のあいさつが行われ、「公務員賃下げは民間にも波及している。公的医療機関にも関係省庁から、『賃下げをしろ』と干渉があったが、運動の力で職場に賃下げを持ち込ませていない。国家公務員に労働基本権が確立されていれば、ストライキなどで決起して、要求を実現していくのが本来の姿だがそれが認められていない。特例法による賃下げに厳しく抗議し、撤回を要求する」(日本医労連・原書記次長)、「金と権力で大手マスコミを使い公務員バッシングをし、使用者としての能力、責任感もない政権は、今すぐ辞めるべきだ!裁判に訴えてでもたたかう公務の仲間に連帯してともにたたかっていく」(生協労連・桑田委員長)と、政治のツケを国民・労働者に負わせる政府のやり方に断固抗議し、民間労働者も自分のこととしてたたかっていく決意が述べられました。
 つづいて、職場から3人の代表が決意表明を行いました。東京自治労連・喜入さんは、勧告作業が始まるにあたって、給与削減分を含まない俸給表を基準にしようとしていることに、「7.8%の削減分はどこにいった」「普通に仕事をしているのに昇給がないのは、処分を受けているのと同じだ」など職場から驚きと怒りの声が出ていることを紹介し、「民間賃金が下がり、最低賃金も低額目安といった中、公務員の賃金を下げれば、全労働者に影響する。直ちに取り下げて、人間らしく生活できる賃金にするべきだ」と訴えました。
 都教組・池田委員長は、「消費税増税の露払いとして、行われた賃下げは、民間の労働者の賃下げにもつながり、消費を落ち込ませ、景気悪化につながる。ベテラン職員の賃金抑制は、若者からも将来の夢を奪ってしまう」と語り、国土交通労組・合羽井委員長は「公務員バッシングがされているが、国土交通省では、東日本大震災の復旧・復興のために奮闘し、関越道バス事故のようなことがないように再発防止などに奔走している。これに報いるのが、賃下げ、退職金削減、50歳代昇給止めだというのは許しがたい」と怒りを露わに訴えました。
写真 昼休み集会後、署名提出・人事院前座り込み行動が開始されました。
 「公務員賃金改善を求める署名」16万6,150人分が提出され、リレートークでは、「なぜ公務員だけが非難を浴びなければならないのか」、「人事院の存在意義が問われる」、「生活ができなくなる」など切実な声が響き渡り、全労連・全国一般の林書記長が、地方では公務員賃金に準拠した賃金の職場も多くあり、被災地では賃下げが復興の妨げにすらなっていることを述べ、「回復勧告を出させるためにともに奮闘する」と決意を表したのをはじめ、多くの民間の仲間からも激励と連帯の声が寄せられました。
 今後、8月7日(水)にも「退職手当削減」が閣議決定され、翌日には「人事院勧告」が総理大臣に渡される見込みとなっています。併せて、消費税増税法案が8月6、7日に中央公聴会で審議され、8日(木)にも参議院での採決が目論まれています。まさに、「公務員賃金引き下げ」を露払いにし、消費税増税が強行されようとしています。
 公務・民間・地域の共同で、退職手当削減、高齢者の給与抑制を阻止し、公務員賃金改善、非常勤職員の処遇改善を実現させ、消費税増税、社会保障の大改悪、TPP参加、原発再稼働、オスプレイ配備阻止など国会に向けての働きかけも強めて行きましょう!!

【人事院勧告に向けた今後の行動・予定】

8月2日(木)12:15〜『賃下げ違憲訴訟』東京地裁前要求行動
       14:00〜『賃下げ違憲訴訟 第1回口頭弁論』東京地裁第103号法廷
       15:00〜第1回口頭弁論報告集会 弁護士会館5階508A・B・C会議室
8月3日(金)12:15〜人事院前昼休み要求行動 13:30〜総務省前座り込み・個人請願
8月6日(月)12:15〜人事院前昼休み要求行動 13:30〜人事院前組割り込み行動

国民春闘共闘情報