年末一時金第4回最終集計の結果は以下のとおりです。
<回答状況>
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2012年 |
2011年(同期) |
2010年(同期) |
登録組合数 |
703 |
717 |
682 |
回答組合数 |
539(76.7%) |
566(78.9%) |
520(76.2%) |
うち上積み獲得 |
134(24.9%) |
163(28.8%) |
142(27.3%) |
うち前年実績以上 |
156(28.9%) |
183(32.3%) |
182(35.0%) |
うち妥結組合数 |
384(71.2%) |
423(74.7%) |
334(64.2%) |
<回答内容>(月数および金額)
集計方法&対象 |
2012年 |
2011年 |
(前年比) |
2010年 |
単純平均 |
月数 |
2.01 |
2.04 |
−0.03 |
2.02 |
額(円) |
655,667 |
669,450 |
−13,783 |
640,289 |
加重平均 |
額(円) |
698,866 |
651,852 |
+47,014 |
674,865 |
組合員数(人) |
131,116 |
136,489 |
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129,000 |
*2012年・11年の単純平均は同一組合対比。月数のみ、金額のみの回答を含むため、双方は連関しない
<集計結果の概要>
回答引出し・妥結状況
年末一時金の最終集計には、別表の27単産部会から報告が寄せられました。登録703組合のうち、回答引出し組合は539組合・76.7%となりました。
妥結した組合は384組合で、妥結率は71.2%となりました。回答引出し率・妥結率ともに、前年比で微減となっています。
加重平均金額が前年比47,014円増
前年比較可能な組合での単純平均額・月数(一組合あたりの平均)は665,667円・2.01ヵ月で、前年比13,783円・0.03ヵ月減となっています。しかし、加重平均額(組合員一人あたりの平均)は698,866円で、前年比プラス47,014円となりました。
規模別で見ると、単純平均額で、「1000人以上」が前年比17,404円増(+2.84%)、「300〜1000人未満」が、8,544円増(+1.27%)となっています。また、「29人以下」、「300〜1000人未満」で全体単純平均額以上となりました。加重平均では、「1000人以上」が770,228円を示し、全体を引き上げる結果となりました。
前年実績以上の回答を引き出したのは156組合・28.9%と前年比27組合・3.4ポイント減となりました。そのうち41組合が前年より50,000円以上、上回る金額を獲得しています。
水準に着目すると、100万円以上を引き出したのは、出版労連、民放労連を中心に33組合となりました(前年40組合)。このうち9組合では150万円以上を勝ち取っています(前年11組合)。
月数で2.5カ月以上を引き出した組合は128組合で、そのうち55組合では3.0ヵ月以上の回答を引き出しています。
以上の状況からして、2012年の年末一時金闘争は、全体的には前年同水準で妥結方向に向かっているものと言えます。この到達点を足場に13春闘での賃上げ闘争強化が求められます。
鉱業・建設業、運輸関係が健闘
単産部会別に見ると、金額で前年と比較可能な23単産部会のうち、プラスが12、同額が1、マイナスが10となりました。建設関連労連(引上げ率56.4%)を筆頭に、鉱業・建設業、運輸関係での健闘が光る結果となりました。
初回回答からの上積みを獲得したのは134組合となり、JMIU(10)、日本医労連(8)、民放労連(5)、地方マスコミ(4)など39組合が3次以上の回答を引き出しました。
異常円高、デフレ不況、先行き不透明な景気状況などを口実に、経営側が引上げ抑制の姿勢を示す中、「生活改善に資する一時金」を求めて粘り強くたたかう組合の奮闘が示されています。
パート等一時金… 平均0.91ヵ月 6万2千円
パートではたらく仲間の年末一時金は、全農協労連、JMIU、生協労連、全国一般、全印総連、日本医労連の6単産169組合から報告が寄せられました。月数は130組合の単純平均で0.91ヵ月、金額は53組合の平均で62,078 円となりました。
臨時・非常勤、契約社員などの年末一時金獲得は、59組合となり、臨時や非常勤などではたらく仲間の一時金は、45組合の単純平均で0.95ヵ月、金額は16組合の平均で112,678円となっています。
12秋季年末闘争においても均等待遇を求め奮闘した成果が表れています。
国民春闘共闘委員会は、新年1月8日(火)を中心に全国で取り組む「新春いっせい宣伝」を皮切りに、2013年国民春闘勝利に向け、意気高くたたかう準備をすすめています。