2013国民春闘共闘情報
全労連HP

第29号 2013年4月18日

映演労連が全国でスト決起!

賃金引上げ、雇用破壊阻止

 産別統一回答指定日の15日に、ほとんどの単組に対し回答がなされなかった映演労連(映画演劇労働組合連合会)では、翌16日、13春闘要求の実現と産別統一労働協約の締結、リストラ合理化反対、雇用破壊阻止、映画産業の危機打開などを求めて、一斉ストライキに立ち上がりました。

「回答なし」に断固抗議!
 春の日差しが暖かく降りそそいだ16日、松竹労組、全東映労連、日活労組、角川映画労組、国際放映労組、映演労連フリーユニオンなどの仲間が全国各地でストライキに決起しました。
写真 松竹本社屋上(東京・中央区)で行われた松竹労組のストライキ決起集会には、100人を超す仲間が参加しました。冒頭、「月額2万3千円の賃上げ、夏季一時金3ヵ月分」などの春闘要求に対し、経営側から回答が示されなかったこと、4月18日に第1回団体交渉が開催されることなどが報告されました。
 映演労連・杉本直也中央執行委員(全東映労連・統一東映労組)が、東映でも春闘要求に対し納得のできる回答がなされずストライキに決起したことを報告。東映ラボ・テックでのリストラ『合理化』、東映アニメーションで労働契約法改正の趣旨をはき違えた派遣切りが発生していることについて語り、「賃金引上げとあわせ、雇用と職場を守るたたかいにも全力をあげよう」と連帯のあいさつを行いました。
 金丸研治委員長(映演労連中央執行委員長)は、角川映画では3月末に関西オフィスが閉鎖となり、4月1日に撮影所が分社化され、10月にはグループ内9社が統合することが発表されたことや、富士フィルムが映画フィルムの生産を中止し、大切な財産である映画原版の保存が喫緊の課題となっていることなどにも触れながら情勢を語り、「アベノミクスの影響で物価が上がって、消費税が増税されれば、生活は苦しくなる一方だ。団体交渉では『賃上げをきちんと行え』と経営に迫っていく。春闘アンケートでも顕在化した残業問題についても、職場でのヒアリングを進め是正させていく」と決意を表し、「要求実現に向け大いに奮闘していこう」と呼びかけました。
 最後に参加者全員で「団結ガンバロウ」を三唱し、13春闘をたたかい抜く決意を固め合いました。

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