2013国民春闘共闘情報
全労連HP

第39号 2013年6月25日

2013夏季一時金・第2回集計

単純平均64.5万円 加重平均72.7万円

 国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は24日、2013年の夏季一時金第2回集計をおこない、23単産・部会(433組合)から報告が寄せられました。

夏季一時金第2回集計の結果は以下のとおりです。

<回答状況>
2013年 2012年
登録組合数 781 705
回答組合数 433(55.4%) 434(61.6%)
うち上積み獲得 84(19.4%) 99(22.8%)
うち妥結組合数 246(56.8%) 240(55.3%)

<回答内容>(月数および金額)
集計方法&対象 2013年 2012年(同期) (前年比)
単純平均 月数 1.89  1.92  −0.03 
額(円)  644,734 634,777  9,957 
加重平均 額(円) 726,892  688,784  38,108 
組合員数(人) 131,310  114,952 
※額または率のみの報告があるため、双方は連動しません。

<単純平均額で前年実績と比較可能な組合での回答状況>
2013‐2012年 2012‐2011年
比較可能組合数 216 243
うち前年額以上 124(57.4%) 141(58.0%)
 (前年超) 112 126
 (同 額) 12 15

<前年実績と比較可能な組合での単純平均金額>
組合数 単純平均額(円) 前年実績 (前年比)
2013 - 2012
216
669,399
673,900
−4,501 
2012 - 2011
243
655,303
651,146
4,157 

<集計結果の概要>

回答引出し・妥結状況
 夏季一時金の第2回集計には別表の23単産・部会から報告がよせられました。回答を引き出したのは前回調査(6月4日時点)の253組合・32.4%から180組合増え、登録781組合のうち433組合で、引き出し率は55.4%となりました。前年同期(2012年6月25日時点:434組合・61.6%)と比べると、引出し率は6.2ポイント下回っています。
 単産・部会別に見ると、前回調査(6月4日)時点での郵政産業ユニオン、外銀連に加え、全倉運が回答引き出し率100%となり、それに通信労組(90.9%)、出版労連(88.6%)、JMIU(88.3%)、生協労連(88.2%)、化学一般労連(83.3%)、映演労連(81.8%)、日本医労連(70.2%)、全印総連(67.6%)、地方マスコミ(61.1%)が続いています。
 前回調査からJMIU(60.0ポイント増)、化学一般労連、地方マスコミ(各50.0ポイント増)、日本医労連(38.8ポイント増)、建設関連労連(33.3ポイント増)など各組織で回答引き出し率を伸ばしています。
 回答引き出しのあった組合のうち、数次にわたる上積み回答を引き出したのは前回調査の41組合・16.2%から84組合・19.4%となりました。この水準は前年同期の99組合・22.8%と比べるとマイナス15組合・3.4ポイント減ですが、民放労連(2組合)、JMIU、化学一般労連、全印総連、日本医労連(各1組合)の計6組合では5次回答まで、建設関連労連、JMIUの2組合では4次回答まで引き出して妥結しています。3次回答以下の職場では妥結組合も出ていますが、粘り強い交渉が続いています。
 現時点で妥結した組合数は246組合で、妥結率は56.8%です。前回調査同様に前年同期(240組合・55.3%)を若干上回る状況で推移しています。

5.0ヵ月の回答も!
 金額回答のあった251組合での単純平均額(一組合あたりの平均)は、前回調査(6月4日時点)から55,145円減の644,734円となりました。前年同期比では9,957円増となっています。加重平均額(組合員一人あたりの平均)は726,892円で、前回調査比20,368円増、前年同期比38,108円増となっています。
 100万円以上の高額回答を引き出したのは、前回調査から6組合増え金融労連の滋賀銀行など22組合(前年同期24組合)で、うち8組合(前年同期9組合)は150万円以上を勝ち取っています。
 月数回答のあった414組合の単純平均月数(一組合あたりの平均)は1.89ヵ月で、前年同期(1.92ヵ月)から0.03ヵ月減となっています。出版労連の医学書院で5.0ヵ月分を引き出したほか、映演労連の東映、通信労組のNTTデータなど35組合が3ヵ月以上の回答を引き出しています。

金額回答引き出し組合の過半数以上が前年実績以上に
 同一組合での対比が可能な216組合の単純平均の結果を前年実績額と比べると、今期は669,399円で、前年より4,501円減と若干のマイナスとなっています。しかし、216組合のうち過半数を超える124組合(57.4%)が前年実績以上の回答を引き出し、74組合は対前年比で1万円以上高い回答を得ています。
 単産・部会別では、前年実績額と単純平均額で比較可能な19単産部会中、プラスは10、マイナスは9となっています。月数では23単産部会のうち、プラスが12、±0が1、マイナスが10となっています。
 規模別で見ると「100人〜299人」「1000人以上」が単純・加重平均金額で、月数では「30人未満」が2.13ヵ月と高水準となっています。前年実績との比較可能な組合でみると、単純平均金額で100人以上の比較的大きな組合でプラス傾向となっています。一方で、100人未満の中小規模の組合はマイナスと厳しい回答状況となっています。「1000人以上」で加重平均金額が872,647円と全体の加重平均を引き上げています。これは規模が大きい一部の組合が高水準の回答を引き出したことが影響していると思われます。

パートなどで働く仲間も奮闘!
 パートで働く仲間の一時金獲得は、新たに全農協労連から報告が寄せられ、生協労連51・組合、日本医労連・40組合など6単産・98組合となりました。前年同期(6月25日時点:6単産・106組合)を8組合下回っています。
 金額報告のあった18組合の単純平均額は45,246円で、月数では79組合の単純平均で0.701ヵ月となっています。
 前年実績と比較可能な組合でみると、単純平均金額は14組合で平均55,531円となっており、前年実績(59,785円)から4,254円減となっていますが、生協労連の2組合では10万円を超す回答を引き出しています。月数では70組合で平均0.68ヵ月と前年実績と同月数となっています。
 臨時・嘱託職員などでも19組合が一時金を獲得。契約や有期で働く仲間の一時金も3組合で獲得しています。

<参考> 他団体の賃上げ集計結果

●連合の第6回回答集計 夏季一時金(5/31現在)は以下のとおりです。

金額(円)
集計組合 加重平均 単純平均
組合数 人数(万) 2013年 昨年実績 2013年 昨年実績
1,199 79.2 645,708 651,855 498,003 499,809

月数(ヵ月)
集計組合 加重平均 単純平均
組合数 人数(万) 2013年 昨年実績 2013年 昨年
1,790 129.5 2.16 2.10 2.00 1.99

●日本経団連の夏季一時金妥結集計(大手企業=5/30現在)は以下のとおりです。

集計対象 集計企業 加重平均 単純平均
金額 昨年実績 金額 昨年実績
大手企業 64社
846,376
788,316
700,961
694,500
※集計対象は東証一部上場、従業員500人以上の企業

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