第47号 2013年8月5日
生活できる最低賃金に!
目安改定審議大詰め
中央最低賃金審議会における第4回目の「目安に関する小委員会」が、5日17時から日本青年館内(東京・神宮外苑)で開催されました。第4回目となる目安小委員会では、具体的目安金額に関する議論が行われ、6日未明には、今年度の目安金額が示される予定となっています。全労連・国民春闘共闘委員会は、委員会の審議に先駆けて日本青年館前で宣伝を行いました。
7月2日にスタートした中央最低賃金審議会の議論が大詰めをむかえる中、日本青年館前での宣伝行動には50人を超える仲間が参加しました。
リレートークでは、「全国で最低水準となっている地方の最低賃金をまずは大幅に引き上げることが必要だ。ブラック企業是正のためにも大幅な引き上げを求める」(全労連・全国一般・林博義特別執行委員)、「最低賃金が低い地方では、非正規雇用で働く看護師の賃金も低く抑えられている。低い賃金では求人募集をしても人が集まらずに、人員不足が深刻化し、規模を縮小する病院もある。地域医療を守るためにも最低賃金の大幅引き上げが必要だ」(日本医労連・山田眞巳子委員長)、「全国一律最低賃金制度の確立を心から求める。この狭い日本で地域よって差があるのはおかしい。雇用戦略対話における政労使合意の約束を守れ」(生協労連・大井信人書記次長)、「農協の非正規雇用で働く青年は、賃金引き上げの要求をしなくても毎年賃金が上がる。それは、最低賃金ギリギリの賃金だからだ。農家をやっている親や親戚から米や野菜を分けてもらってやっと生活をしている状況だ。生活できる賃金を保障してほしい」(全農協労連青年部・星野慧事務局長)などの発言が続きました。
この行動には、10月20日(日)に全国青年大集会を開催する民主青年同盟など実行委員会の青年らも参加し、プラカードや横断幕を掲げ、「暮らしていけない賃金はおかしい」、「将来の見えない賃金はおかしい」、「最低賃金を直ちに1,000円以上に引き上げてほしい」と審議に入る委員に訴えました。
また、審議が始まる前に、全国の仲間から中央本部に寄せられた36,262人分の個人署名と1,087の団体署名を提出しました。