すべての労働者の賃上げとベースアップの実現をめざす2014年春闘の本番を迎えています。要求を確認し、粘り強く交渉を積み上げ、ストライキをはじめとする実力行使態勢を確立し、3月13日に予定する統一行動・「くらし守れの大行動」を大きな節目に、職場と地域のたたかいを集中させ、必ず成果を勝ち取りましょう。
2014年春闘では、政府が企業に賃上げ実施を要請し、中小企業での賃金引き上げ支援策を重点政策に位置づけ、公共事業の設計労務単価を前倒しで引き上げるなど、昨年以上に踏みこんだ姿勢を示しています。財界の司令塔、日本経団連も、「業績が好調な企業」という条件付きながらも賃上げ容認の姿勢を示し、大企業労組の多くはベア要求を掲げ、国民春闘共闘委員会に結集する単産はすべての労働者の大幅賃上げをめざし、交渉をすすめています。
「アベノミクス」のもとで、物価が上昇局面に入る一方で、賃金の基本部分である所定内賃金は対前年同月比でマイナスを記録しつづけ、労働者のくらしの悪化が進んでいます。この上に、4月には、消費税大増税と昨年10月に続く年金引き下げが予定され、医療・介護制度の改悪も準備されています。くらしを壊す悪循環に歯止めをかけるたたかいが必要です。
国民的な共同を徹底して広げ、くらし守れの声を総結集し、暴走する安倍政権に「イエローカード」を突き付け、消費税増税、社会保障改悪の中止を迫りましょう。
「賃上げと雇用の安定、国民所得増こそ内需拡大の要」の声をさらに大きくし、地域・職場のたたかいを大きく前進させ、基本給の改善、すべての労働者の賃上げ実現に総力をあげましょう。
2014年春闘での労働者のたたかいが、将来の「日本の国のかたち」の選択に直結する情勢です。
安倍政権の二つの暴走=「戦争ができる国」に向けた改憲の暴走と、「世界で一番企業が活動しやすい国づくり」に向けた新自由主義による構造改革の暴走が続いています。
安倍首相は国会答弁で、自衛隊とアメリカ軍が一体で他国と戦争する集団的自衛権を解釈改憲で行使すると強弁し、憲法に従った政治をおこなうという立憲主義を否定する危険な姿勢を示しています。「正社員ゼロ法案」・労働者派遣法の大改悪を突破口に、解雇自由の「雇用特区」の創設、「残業代ゼロ法案」・日本型新裁量労働制など、労働者保護を骨抜きにする労働法制改悪を次々と国会に出そうとしています。
このままでは、平和と民主主義、人間らしく働き・くらす労働者の権利が蹂躙されかねません。
「再び銃を手にしない」、「憲法9条を守り抜く」との決意を固め、労働者・労働組合が平和憲法に従えの国民的運動の先頭に立って奮闘しましょう。
期間の定めのない無期雇用が原則であることを再確認し、ブラック企業を合法化する労働法制改悪阻止とディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現をめざすたたかいの前進に力を寄せあいましょう。
2014年春闘、労働組合のたたかいに大きな注目が寄せられています。
「たたかいとろう 大幅賃上げ、くいとめよう 憲法改悪、許すな 雇用・くらし破壊の暴走政治」のスローガンを真正面に掲げ、すべての組合員参加で労働組合の存在感を示すたたかいを作り出し、2014年春闘を意気高くたたかい抜きましょう。
2014年2月24日