全印総連東京地連の菅沼慎也さんと東京地評女性センター常任委員で渋谷区労連の寺川知子(のりこ)さんの司会で2014春闘総決起集会が開会。
主催者あいさつに立った国民春闘共闘・大黒作治代表幹事(全労連議長)は、「『すべての労働者の大幅賃金引き上げによる消費購買力の向上が景気回復のカギだ』ということに確信を持ち、職場と地域からたたかいを大いに発展させていこう」と呼びかけました。そして、東京都知事選挙について「安倍内閣の暴走政治を阻止し、国民生活犠牲、大企業優先の都政を転換する絶好のチャンスだ」と訴えると会場からは「そうだ!」と声があがり、大きな拍手が沸き起こりました。
つづいて、東京春闘共闘・松本秀典事務局長が、"内部留保の社会的還元"や"増加する解雇、非正規雇用、ブラック企業"、"狙われる労働法制改悪"、"原発ゼロ、消費税増税中止、秘密保護法廃止など広がる共同"について、ニュースや青年大集会、新宿ジャックなど様々な映像を大型スクリーンに映しながら、「2014国民春闘のポイント」を分かりやすく解説しました。
国民春闘共闘の小田川義和事務局長がパワーポイントを使いながら行動提起を行い、「世界各国で労働者がたたかい、目に見え音が聞こえる取り組みに立ちあがっている。2014年春闘は富と権力を持つ1%の富裕層、大企業と99%の持たざる者のたたかいだ。これまでの共同を更に広げ、99%の共同に発展させるために、署名、地域活性化ポスターなどを活用し対話を深め、3月13日『くらし守れの大行動』に具体的な行動で決起しよう」と呼びかけました。
何としても大幅賃上げ! 安倍暴走政治にストップを
単産・地域から6組織の代表が2014年春闘をたたかう決意を表明。
JMIU東京地本・西部地協の杉本事務局長は、「ベア」を勝ち取るために奮闘する職場の状況を紹介し、「消費税増税がねらわれ、物価も上昇している。黙っていては、生活は苦しくなるばかりだ。何としても賃上げを勝ち取るために奮闘しよう」と呼びかけました。
東京・西部ブロックを代表して発言した新宿区労連・矢ヶ部議長は、全国一律最低賃金1,000円以上への引き上げを最重点に春闘をたたかうと語り、すべての労働者に要求が伝わる地域宣伝、最賃引き上げアピールデモを展開し「目に見え、音に聞こえる春闘にしていく」と決意を表しました。
出版労連の木村中央執行委員は、教科書への政治的介入と統制を大幅に強化し、教育委員会制度の変更や道徳の教科化、教科書法の制定など教育・教科書の改悪を目論む安倍政権に対し怒りを露わにし、「組織をあげてこの問題に取り組む」と決意を述べ、「暴走する安倍政権にストップをかけよう」と呼びかけました。
つづいて、司会の菅沼さんが会場を回り、「この春闘で勝ち取りたいことは?」と参加者にインタビュー。「4月から消費税が3%UPになるので給料も3%UPにしてほしい。安心して安全にくらせる生活と職場を求めている」(コープみらい・大神田さん)、「高校授業料無償化に所得制限を付け、教育に暴力的介入をする安倍政権は許せない。子ども達にはお金の有る無しに関わらず教育を受けさせたい」(中学校教員・尾賀さん)と発言が相次ぎました。
その後、舞台上での決意表明が続き、「月額4万円以上、時間額200円以上」の賃金引き上げ要求を掲げた日本医労連は山田委員長が「職場の声から生まれた桃太郎ナース」に扮し、「1つ、人並みの生活。定期昇給分5,000円。2つ、これまでの負担1万円。3つ、未来にのしかかる増税、物価高分1万5,000円。4つ、他産業との賃金格差1万円。合計4万円!」と要求の根拠を示し、「ベースアップでやる気アップ」と元気よく訴えました。
東京国公の植松事務局長は、「何としても賃上げを勝ち取るために、官民一体となってたたかう。解雇自由の社会にしないためにも、解雇撤回闘争の最前線でたたかう仲間の勝利のために全力を尽くしていく」と決意を述べました。
東京土建の窪田副委員長は、冒頭、建設労働者の賃金が他産業平均より26%も低く、人手不足となっていることを報告。昨年、設計労務単価引き上られたものの現場への浸透はまだ始まったばかりだと述べ、「賃金の引き上げ、労働条件の改善が末端の労働者に広がる取り組みを進め、公契約条例制定運動を強めていく」と力を込めました。
そして、都障教組の野田洋美さんが力強く「集会アピール」を提案し、満場の拍手で採択。集会の最後に、国民春闘共闘・伊藤潤一代表幹事(都教春闘共闘代表)が「何としても賃上げを実現し、安倍政権の暴走にストップをかけるためにも、まさに労働組合の出番だ。14春闘勝利に向けて全力でたたかい抜こう」と閉会あいさつをし、会場が一体となる「団結ガンバロー」三唱で集会を締めくくりました。