14春闘勝利！正社員化と均等待遇を求める３．１８ストライキ突入本社前集会
　春一番が吹く中、ストライキに立ちあがった組合員をはじめ150人が参加し、東京・日本郵政本社前でストライキ突入集会を実施しました。
　集会の冒頭、郵政産業ユニオン・日巻直映委員長が「正社員・（新）一般職・月給制契約制社員の月額2万円の賃金引き上げ、時間給契約制社員の時間額150円引上げと最低賃金1,200円、正社員への登用要件緩和や正社員の大幅増員など」の要求を2月14日に提出し、この間6回の交渉を行い、「正社員・月給制契約社員のベア1,000円、一時金年間3.5ヵ月、時給制契約社員の一部（スキルA習熟度なし）の時給10円の引き上げ、時間外労働割増率の引き上げ」を引き出したことを報告。「この間、5年間ベアゼロ回答で、正社員の一時金は3年連続で削減され、期間雇用社員は勤務日数・時間削減や不当なスキル評価により時給ダウンされてきた。超低額の回答内容は、私たちの要求からはかけ離れたもので到底認められない」と怒りを込め、「日本郵政は、施設・設備投資、システム投資、ネットワーク高度化、不動産開発投資など、2016年度までの3年間で総額1兆3,000億円にのぼる投資を行う内容の中期経営計画を発表し、2月26日の第3回交渉で内容説明した。社員のモチベーション向上のための設備投資、人材育成など人への投資を掲げているというが、そうであれば賃金を大幅に引き上げ、郵政関連グループで働く約19万5千人の非正規雇用で働く仲間の正社員化と待遇改善を一刻も早く行うべきだ」と、職場の切実な要求を勝ち取るまで全力でたたかっていく決意をのべました。
　全労連・大黒作治議長、全労協の金澤壽議長、全労連公務部会の宮垣忠代表委員（国公労連・委員長）、全国一般全国協の遠藤一郎副委員長が連帯・激励あいさつを行い、韓国の全国郵政局労働組合からの連帯メッセージが読み上げられました。
　郵政産業ユニオン・須藤和広書記長が、全国28職場でストライキに突入し、各地で行われている午前中の宣伝・ストライキ集会だけで526人が参加し、93団体の支援が寄せられたと闘争報告を行い、「2014年春闘はまだまだ続く、団結してたたかい抜こう」と訴えました。
　兼子隆交渉部長の交渉経過報告後、ストライキ決行職場などから決意表明が行われ「王子支部では、4人の非正規社員もストライキに入った。正社員と同じ仕事をしても3分の1の賃金しかない19万5千人の非正規社員の切実な要求を背負い立ち上がったことは、全国の仲間を励ますものだ」（東京地本・鵜島委員長）、「早朝7時30分から9時まで時限ストライキに立ちあがり、決起集会には70人が参加し、私たちの怒りの声を経営に届けてきた」（東京銀座支部・谷崎支部長）、「組合事務所が貸与されないという不当な扱いも受けており、期間雇用社員4人を含め9人がストライキに立ち上がった」（東京王子支部・木村支部長）などの発言が続きました。
　その後、ストライキ宣言を読み上げ、日本郵政に怒りのシュプレヒコールをあびせました。今井春繁副委員長がまとめのあいさつを行い、団結ガンバローを三唱し、引き続き要求実現までたたかいう決意を固め合いました。

＜各地のたたかい-ストライキ突入28職場-＞

【岩手】	盛岡中央郵便局 盛岡支部では、郵政産業ユニオンになってから初のストライキを決行。OB、支援組合も参加し「非正規労働者の均等待遇・正社員化」等を熱く訴え、多くの局員の注目を集めた。
【栃木】	宇都宮中央郵便局
【千葉】	千葉中央郵便局
【東京】	王子郵便局 王子局ストライキは、支援者含め70名の参加。ストライキ突入は、期間雇用4人含め9人が、整然と入り、突入集会で均等待遇を訴えた。 銀座郵便局 銀座支部は7時30分から9時まで13人の組合員が時間差で時限ストライキを決行。支援には70人が集まり他団体からの応援もあり成功。 玉川郵便局
【静岡】	浜松北郵便局 浜松郵便局 浜松東郵便局 ゆうちょ銀行名古屋支店浜松出張所
【愛知】	ゆうちょ銀行名古屋支店名古屋駅前出張所 名古屋貯金事務センター
【京都】	右京郵便局 右京支部では4人の組合員でストライキを決行。7時半からビラ配布、8時よりストライキ突入集会を開催し40人が参加。部内外より9人の方々の激励・連帯の挨拶を受け、9時に集会を終了。就労に向かう4人を全員の拍手で送りだした。 左京郵便局
【大阪】	吹田千里郵便局 2人の組合員がストライキに突入。小雨降る中で、大阪労連や大阪全労協をはじめ、共闘関係や大阪府下の支部の仲間など約60人が支援に駆けつけ、ストライキを貫徹。 地元選出の府会議員や吹田市会議員も郵政の実態を憂い連帯の挨拶。 豊中郵便局 ゆうちょ銀行大阪支店箕面出張所
【兵庫】	神戸中央郵便局 9時から10時まで郵便局前でストライキ支援集会を開催。県下の支部、地域の労働組合の仲間を含めて80人が参加。本部の松岡副委員長、兵庫労連の津川議長など連帯の挨拶が続き、最後は坪井支部副支部長の音頭でシュプレヒコールを行う 垂水郵便局 神戸東播支部垂水分会では、13時30分から5人が1時間のストライキに突入。垂水局でのストライキは初めての取り組みだったが、13時から行われた集会には、共闘7団体、郵産ユニオン各支部から65人が結集し、雨予報をくつがえす熱気で成功裡にストライキを貫徹した。
【岡山】	岡山中央郵便局
【広島】	呉郵便局 広島中央郵便局 広島東郵便局
【高知】	大栃郵便局 伊野郵便局
【福岡】	北九州中央郵便局 福岡七隈郵便局
【長崎】	長崎中央郵便局 早朝8時から期間雇用3人を含むが6人が、1時間のストライキ入り、9時にストを終え、無事就労した。ストライキ突入集会中は、ずっと強い雨で、みんなずぶ濡れだったが、スト貫徹の強い意志がまさり、集会は熱気あるものとなった。長崎地区労、長崎県労連、長崎全労協など10団体が支援にかけつけ、30人以上が参加。