■EU拡大交渉で反発
欧州連合(EU)拡大交渉の焦点になっている新規加盟国への農業補助金支給をめぐり、欧州委員会が10年間の移行期間を設定する提案を出したことにたいし、中・東欧の新規加盟呼応保刻は2002年1月30日、「新規加盟国は現加盟国と平等に扱われるべきだ」(チェコ農相)等と一斉に反発した。
欧州委員会の提案は、2004年に予定される第一次拡大に際しては、中・東欧の新規加盟国は、当初、現EU加盟国に交付されている農業保j金平均の25%に留め、100%の水準に達するまで10年間の移行期間を設ける、とした。
これにたいし、中・東欧最大の農業国であるポーランドは強く反発、同国政府スポークスマンは「第一段階の25%の水準には満足できない。さらに、10年間の移行期間は受け入れられない」と一蹴した。ハンガリーのオルバン首相も「欧州委員会の考えには同意できない」と拒否の立場を明らかにし、欧州委員会の“ダブルスタンダード”を批判した。
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