25春闘勝利!3.6中央総決起行動 あいさつ
25春闘勝利!3.6中央総決起行動
主催:国民春闘共闘・全労連・東京春闘共闘・全国食健連・建設アクション
場所:日比谷野外音楽堂
3・6中央総決起集会にご参加のみなさん、たいへんご苦労さまです。
主催者を代表して、ひとことごあいさつを申し上げます。
はじめに、大幅賃上げをめざし、ストライキを構えて経営者に要求実現を迫るたたかいに奮闘されているみなさんに心から敬意を表します。
そして、わたしたちの進めてきたたたかいが、最低賃金の引き上げをはじめ、労働者の処遇改善、大幅賃上げが必要だとの世論を創り上げてきたこと、まさに運動をリードしてきたということに確信を持とうではありませんか。
予算案を審議する国会のなかで、手取りを増やすことが注目されてきました。しかし、ことは簡単に進みません。政府は、安全保障環境が悪化しているという理由によって、財源の保障なしに軍事費を増大させています。なんといっても、政策の最優先課題は軍拡です。
政府の2025年度予算では、軍事費が8兆円を超えています。第2次世界大戦の前に進められた軍拡予算の伸びを上回る予算増となっています。今や軍事費の予算規模は、教育予算などを大きく上回っています。今後ますます膨張するのではないでしょうか。
政府は、安全保障環境が厳しくなっていると言いますが、日本政府が軍事費を増やすことによって、安全保障環境を悪化させる自作自演ともいうべき事態を起こしているのではないでしょうか。
まさに軍需産業と一体となって、軍拡路線を歩み、戦争を引き起こそうとしているとしか思えません。
このようなもくろみを許してはなりません。「戦争させない、軍事費を削ってくらし・教育に回せ」の声を大きくしようではありませんか。
ところで、与党は、日本維新の会と協定を結びました。維新の会は、公約実現を優先したといいますが、教育無償化を進める代わりに社会保障に関わる費用を大幅に、それも4兆円を超えるような削減を求めています。
この三党合意について、みなさんはどう思われるのでしょうか。
わたしはとんでもないことだと思います。まさに、国民のくらしに責任を持たず、外交や安全保障だけをする「夜警国家」への道を歩んでいます。
これまでも、大型開発、大企業優先の政策により、納めた税金や社会保険料に対し、リターンされるものが少ないため、国民から政府に対する信用は全くと言っていいほどありません。外交や安全保障だけをするような夜警国家では、ますます国民の政府に対する信頼をなくすのではないでしょうか。
集めた税金や社会保険料は、国民のいのちやくらしを守るために使え、その声を大きくしていこうではありませんか。
最後に、政府はなりふり構わず、軍事費の拡大に躍起になっています。
わたしたちは、現局面を「戦前」だと認識する必要があるのではないでしょうか。
わたしには、いつ戦争が始まってもおかしくない状態に思えてなりません。
しかし、わたしたちが戦争反対の声を上げ続ける限り、戦争を起こすことはできないとも思っています。
未来の子どもたちのためにも、平和な日本を引き継ぐことが必要です。
大国のエゴ、とりわけ、アメリカによる覇権主義が強まっています。自国第一主義を進めるアメリカは、軍事力・経済力を持って世界を圧倒しています。現に日本政府を代表して首脳会談に臨んだ石破首相は、トランプ大統領に対し、徹底した低姿勢でご機嫌取りになっていたではありませんか。
このような社会・政治を変えるためにも、労働組合の組織を拡大・強化し、社会的な影響力を高めようではありませんか。そのことを申し上げ、主催者を代表してのごあいさつといたします。
