2003年6月6日 有事法制は許さない 運動推進連絡センター
みなさん。わたしは、〇〇の〇〇です。政府・与党は、民主党などの協力を得て、有事法案を成立させました。日本の自衛隊や国民を、アメリカの戦争に参加させるこの有事法案を成立させたことに強く抗議し、この場をお借りして訴えさせていただきます。
みなさん。
有事法案は、日本国民の 安全を守るために必要などと言っていますが、とんでもありません。有事法案の最大の問題は、アメリカの戦争に日本が協力する法案だということです。アメリカが日本 周辺でイラク攻撃のように先制攻撃すると、日本には米軍基地があるため、政府は日 本が攻撃されるのではと「予測」します。そうすると有事法案は発動されます。そし て自衛隊はもちろん、国民も、地方自治体も、NHKも、民間企業も、アメリカの戦争に協力するように強制されます。
みなさん。
今回成立した有事法案は、有事法制の骨格を決めた法律で、実際には、これから1、2年かけて米軍支援法や国民保護法をつくろうというものです。アジアでアメリカが戦争を引き起こした場合、自衛隊は現在、後方支援はするが、戦闘地域では支援できないことになっています。こうしたカベを取り払い、戦争する米軍が必要とする支援を必要なときに、必要な場所でおこなえるようにするのが、米軍支援法です。また、国民に罰則付きで戦争協力を強制するのが、国民保護法制です。このような有事法案の具体化を許さず、「戦争する国」への道をなんとしても食い止めましょう。
みなさん。
いま世界では、イラク戦争のような無法な戦争に反対し、国連を中心とした平和のルールを守ろうという流れが大きくなっています。国連のなかでも、圧倒的多数派です。こうしたなかで、有事法案は、日本をアメリカの無法な戦争の片棒をかつぐ戦争をする国にしようというものです。これは、危険であり、世界で孤立する道です。戦争準備でなく、憲法9条 を持つ国らしく、平和外交を進める国にしようではありませんか。
ご静聴ありがとうございました。
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