2006国民春闘共闘情報
全労連HP

第4号  2005年11月22日

産業別・単産別総括表   個別回答一覧へ

 

半数近くに回答。平均77.4万円

生協、医療ではパートの一時金引き出す

 05年末一時金回答・第2回集計 141組合が前年上回る

2005年10月22日 国民春闘回答集計センター

 1.国民春闘共闘委員会は11月21日、年末一時金の第2回集計をおこなった。25単産・部会から登録組合の46%にあたる365組合が回答を引き出し、うち111組合が妥結している。また、同時に調査したパート等の一時金は、これまでに生協労連、日本医労連が回答を引き出している。

2.回答+妥結状況は「総括表」のとおりで、集計結果の概要は以下のとおりである。

 
(1)登録組合数784組合登録30単産中25単産・部会に回答
(2)回答組合数365組合回答引出し率46.6%
 前年回答額以上141組合金額回答数の52.6%
 妥結組合数111組合妥 結 率14.2%
(3)[回答+妥結]組合数・人数回答月数金  額
 単純平均365組合2.27カ月+α774,388円
 前年実績(同一組合) 774,388円
 引上げ率(同一組合対比) −0.03%
 加重平均94,875人 878,659円
 前年同期(04.08.09)113,313人 860,868円

 3.各単産は11月16日までにほぼ回答指定日を迎え、各々統一行動を背景に回答を引き出し、上積みの交渉を集中してきた。今回は、建交労建設、合同繊維、建交労鉄道、全労連全国一般、全証労協、銀行労連、民放労連より第1次回答の初報告があり、このほかの単産部会、地方からは追加の第1次回答と上積み回答が寄せられた。
 この結果、回答引き出し数は47%に達し、単純平均が2.27カ月+アルファの77万4119円、一人当たり加重平均で87万8659円になり、1週間前の第1回集計に比べて単純・加重とも平均額が上昇傾向を示したものの、なお、前年比プラスの流れに乗り切っていない。多くの大企業が9月中間決算で高収益を記録したことも反映して、関連する中小でも前年実績額にプラス・アルファの回答が53%に当たる141組合に達している。反面、原油や素材の高騰、サービス業を中心とした景気の低迷から、将来不安、業績不振などを理由に、労働者の生活実態や前年実績を配慮しない回答も同居している。この結果、前年実績比ではなお269円(0.03%)の減額となっている。
 単産別に見て、前年実績プラス・アルファをかちとっているのは、JMIU、繊維産労、建交労製造、自交総連(自教)、建交労鉄道、生協労連、全労連全国一般、全証労協、銀行労連、地方登録組合など10単産部会が健闘している。
 引上げ率で見ると、前年が0円だった建設関連労連の組合が今季15万9190円に復活したのをはじめ、30%以上引き上げたところが4組合あった。また、前年実績額に10万円以上上積みしたのが19組合みられた。これまでの最高額は出版労連傘下の317万6190円で、150万円以上の回答は出版、民放、全印総連、地方マスコミなどの計16組合が獲得している。







24〜25日に統一行動集中。実績+アルファを!

 4.この間に発表された民間調査機関の「年末一時金支給予測」はすべて前年実績プラスであった。日本経団連調べの大手企業136社の妥結状況は86万3577円、5.08%アップで、2年連続の大幅引き上げとなっている。労働者の年間収入は7年連続で低下しており、一時金への期待はかつてなく大きい。各単産は今週の24、25日を中心に「秋年末要求の決着を迫る統一行動」を設定し、要求の前進、決着を迫ろうとしている。




生協が0.91カ月、医療は1.03カ月

パート等の一時金、回答引き出しすすむ

 5.並行して実施したパート等の一時金は、これまでのところ生協労連30組合、日本医労連35組合の計65組合が回答を引き出した。平均支給月数は0.97カ月で、金額では約7万5000円になった。単産別では、医療が1.03カ月で前年並みなのに対して、生協では0.91カ月で金額を含めて増加傾向を示した。しかしながら、これから経営環境がきびしい地方生協の回答が出始めると予断を許さない状況である。
 また、臨時、準職員、嘱託、非常勤など日額労働者は、日本医労連を中心に15組合が回答を引き出し、平均は1.15カ月となり、全印総連1組合の契約有期職員(月給)は1.5カ月(前年比0.1カ月減)の回答を引き出した。
 パート・臨時・非常勤などで働くなかまの一時金回答引出しは、これから本格化しようとしている。

(注)昨年の最終実績は、パートが9単産126組合で0.87カ月・6万0224円で、臨時、準職員、嘱託、非常勤など日額労働者の実績は29組合で1.11カ月・10万0733円である。


2005年 パートの一時金獲得状況

  2005年11月21日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 05年末の回答・妥結状況   04年 05年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
生協労連 30 0.865 73,283 0.906 79,461 6,177 8.43% 27 19 26 10
日本医労連 35 1.026   1.025 59,642     8 0 31 3
 計 65 0.902 73,283 0.971 74,887 1,604 2.19% 35 19 57 13






2005年 臨時・嘱託職員等の一時金獲得状況


(臨時・準職員・嘱託・非常勤など)

  2005年11月21日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 05年末の回答・妥結状況   04年 05年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
生協労連 1 0.230   0.300       1 0 1 0
日本医労連 14 1.122   1.209       6 0 14 0
 計 15 0.994   1.149       7 0 15 0







(契約、有期など)

  2005年11月21日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 05年末の回答・妥結状況   04年 05年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
全印総連 1 1.600   1.500       1 0 1 0
 計 1 1.600   1.500       1 0 1 0






 


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