2008国民春闘共闘情報
全労連HP

第40号・パート一時金  2008年06月18日

 

パートの平均は0.73カ月分

臨時・嘱託含め8単産134組合に回答

 08夏季一時金「パート・アルバイト等の回答・妥結状況」の集約について

2008年6月18日 ●国民春闘共闘委員会


パート・臨時・嘱託の総括表へ




 [集計結果の概要] 国民春闘共闘は6月17日、「パート・アルバイト等の夏季一時金回答・妥結状況」を集約した。獲得状況は一覧表のとおりで、生協労連、日本医労連、全印総連、出版労連、福祉保育労、建交労など8単産からのべ134組合(前年同期は129組合)の獲得状況が報告された。うち、時間給のパート89組合の平均支給月数は0.73カ月分(同0.74カ月分)になった。日給の臨時・嘱託・非常勤43組合では平均1.02カ月(同1.07カ月)の回答・妥結状況になっている。傾向としては、正規労働者の第2回集計が月数で前年比0.01カ月減、金額では7498円減になったのに対して、今回のパート・アルバイトなどの集計結果は前年比の支給月数が、時間給パートでプラス、日給中心の臨時・非常勤などではマイナスになっている。(注:金額対比は計算が遅れているため対比不能)

生協、印刷など「再回答」で増額獲得

 [雇用形態別の特徴] パート(短時間勤務)の夏季一時金は月数報告が多く、6単産・89組合の平均で0.73カ月分になった。これを引き出したのは生協パートの51組合をはじめ、日本医労連32組合、全印総連3組合などである(別表参照)。
 集計にあたり、前年実績や今季支給額についても合わせて報告を求めたが、春闘が遅れていることもあり、金額計算が進んでおらず多くの未報告があった。そこで、月数の単純平均同士で比較すると、前年実績が0.717カ月分、今季が0.728カ月で0.011カ月分の支給増になる。また、春闘で計算の基礎となる時間給を平均25.6円以上引き上げており、全体としても増額になる見込み。

 産業別に見て、支給月数がプラスになっているのは日本医労連で、月額増になった背景については「人材確保のため、この間の減額分を元に戻した」と指摘している。マイナスになっている生協労連でも、対比可能な組合では月数増の方が多く、下がって見える原因は「08夏季の月数」のみの組合が0.7カ月未満に集中している点に原因がある。

 つぎに、臨時・嘱託・非常勤(勤務日数が正規より少ない)では、生協労連の15組合、日本医労連12組合、全印総連5組合、出版労連4組合、建交労と福祉保育労の各3組合など7単産・43組合の平均で1.02カ月分になった。報告のあった各組合の08年月数と07年月数を対比すると、各単産とも「同月数」が圧倒的に多く、「増月数」5組合、減月数」1組合である。これも「08夏季の月数」のみの組合が1.0カ月未満に集中している点に原因がある。

 今回の回答・妥結状況は、集計組合が商業・サービス産業中心であることや中小企業が多いのが特徴で、前年同期比では支給月数で同月が多く、一部微増という回答状況となった。生協パートや全印総連のなかには「再回答」を求めて増額を勝ち取った組合も見られる。先に集計したパート等の賃上げ回答状況では361組合からの報告があり、残る組合の奮闘に期待する。

(以 上)



 
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