2009国民春闘共闘情報
全労連HP

第33号・回答第5号  2009年05月11日

産業別・単産別総括表  個別回答状況一覧  パート等の賃上げ状況

 

加重平均5,844円、1.91%に

「4月末決着」ならず、交渉再開へ

 4月決着後の回答の特徴について 

2009年5月11日 国民春闘回答集計センター

 1.春闘回答集計センターは5月8日、国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇など)各単産と地方共闘より、4月末決着をめざす「4・28第3次統一行動」後の回答を中心とする第5回目の報告を受けた。

 2.回答+妥結状況は各々集計表のとおりで、その特徴はつぎのような諸点である。

 
(1) 登録組合数 805組合 29単産・部会中 23単産と8地方に回答  
(2) 回答組合数 419組合 引出し率 52.0%  
  うち金額・率回答 316組合 ほか103組合は 「定昇のみ」などで未計算  
  うち2次回答以上 75組合 上積み率 23.7%  
  うち前年実績以上 91組合 回答数の 28.8%  
  妥結組合数 148組合 解決率 18.4%  
(3) 単純平均 316組合 5,324円 同率 1.75%
  前年同期 328組合 5,896円 同率 1.94%
  前年同期比   − 572円   − 0.19P
  加重平均 7.6万人 5,844円 同率 1.91%
  前年同期 8.4万人 6,770円 同率 2.05%
  前年同期比   − 926円   −0.14P


91組合が前年実績を超える

 4) 4月下旬の傾向について
 4月24日の前回集計時以降、4月28日にも「4月末決着を迫る統一行動」をたたかってきた。こうした行動を節目に、回答引出し、上積みを求める産業別いっせい交渉や未解決組合支援行動などを展開してきた。これらのたたかいを背景に、合同繊維労組が初回答を引き出し、建交労・建設、映演労連でも回答引出しが本格化してきた。また、建交労・運輸、全印総連、日本医労連などが新規回答と上積み回答をあわせて引き出している。総じて中小労組の新規回答には「ベアゼロ(定昇のみ)」や低額回答が多く、一部には超低額が見られる。一方、この間のたたかいによって、先行組合、主力組合など75組合が第2次〜第5次の上積みをかちとり、91組合が前年実績以上(同額25組合含む)とし、これらを中心に148組合が妥結した。

 5) 4月末決着による回答・妥結状況は、単純平均が5324円、1.75%、一人当たりの加重平均は5844円、1.91%となり、単純平均で572円(0.19P)の減、加重平均では926円(0.14P)の減となった。規模別でみると、各ランクとも630〜764円の減で、1000人以上では1202円の減になっている。但し、前回集計で加重平均が1026円の大幅減だったが、今回は若干緩和された。前年同期比では、比較可能な23単産部会中、ほとんどの単産が減額されているなかで、いまのところ建交労・建設、建交労・運輸、全証労協と地方登録組合がプラスになっている。

 6) これまでの最高額は地方登録の医療労組が1万5016円でトップ。回答次数はJMIUと地方マスコミの各1組合が第5次の上積み回答を引き出している。「1万円以上」の回答はJMIU、建交労とマスコミ関係を中心に計20組合になった。


 3.時給18円アップ。パート等の賃上げ、企業内最賃の回答・協定状況について
 同日集計のパート等の賃上げは、9単産の186組合がかちとった。うち時間額アップは149組合になり、全体平均は17.9円で前年同期(191組合平均27.3円)に比べて9.4円下回っている。個別には相変わらず5円、10円、20円の報告が多く、今回は建交労、生協労連、日本医労連から追加の報告が寄せられ、一部超低額が含まれていたために前回の全体平均(19.0円)を若干引き下げた。なお、日額引上げは5組合の平均で77.6円、月額引き上げは32組合の平均で2034円となっている。

 企業内最賃の回答・協定は7単産の125組合で、前年同期(152組合)に比べて若干減少している。月額回答78組合の水準は、建交労・18歳最賃が26組合平均で17万5300円、化学一般労連が15組合平均で15万1250円、全労連全国一般が1組合で15万2500円、全印総連が4組合平均で15万9500円、出版労連が2組合平均で17万1000円、日本医労連・誰でも最賃が8組合平均で15万0125円などである。運転手や看護師などの職種別を含む78組合の全体平均は17万3383円となり、950円の引き上げになった。なお、時間額の回答・協定は96組合で平均944円(19.8円引上げ)に、日額の回答・協定は42組合で平均7577円(56円引上げ)になっている。

 4.他団体の賃上げ集計結果について(前回4/27付と変わらず)
1) 4月20日現在、連合の第4回回答+妥結集計は以下のとおり。

  回答+妥結 加重平均 単純平均
集計方式 組合数 人数(万) 金 額 率(%) 昨 年 率(%) 金 額 率(%) 昨 年 率(%)
平均賃上げ 2139 156.1 5,112 1.73 5,687 1.93 4,140 1.58 4,579 1.79
35歳P 68 6.8         5,870 2.21 5,996 2.20
30歳P 39 2.3         6,695 2.65 6,739 2.78

2) 4月21日現在、日本経団連調べの第2回回答+妥結集計は以下のとおり。

  回答+妥結 加重平均 単純平均
集計方式 社数 人数(万) 金 額 率(%) 昨 年 率(%) 金 額 率(%) 昨 年 率(%)
大手企業 66 - 5,798 1.76 6,165 1.89 5,283 1.69 5,516 1.79
中小企業 110 - 3,694 1.40 4,412 1.68 3,447 1.31 4,082 1.59



みんなで5月闘争へ。パート賃上げ・最賃要求も

 5.現段階の進ちょく状況は前週の8日に発表したところだが、本登録組合をみても、回答引き出しが52%、妥結が18%の水準である。この間、「4月末決着」をめざして4・28統一行動をたたかってきたが、5月にずれ込む組合が例年以上に多いことが予想される。5月に本格化する建設、金融や私学などの春闘をたたかいぬくためにも、パート賃上げ、企業内最賃の回答引出し、協定化を含め全体で「5月闘争」を展開する必要がある。
 また、国会では、与党提案の09年度補正予算案、同関連法案をめぐり、会期延長も視野に論戦がはじまった。労働分野では、労働者派遣法の抜本改正、育児介護休業法の改善などが残っており、政局流動化のなかで、経済闘争とも結合した対応が求められる。

(以 上)




   

 「働くルールの確立を求める請願署名」集約数   153,309筆

  5月11日現在(労働法制中央連絡会・到着分)

 



 
 貧困・生活危機突破の大運動で、変えるぞ大企業中心社会




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