2007国民春闘共闘情報
全労連HP

第8号  2006年12月22日

産業別・単産別総括表 個別回答一覧へ パートの一時金獲得状況

 

最終は一人当たり81.9万円に

 年末一時金。業績反映し、単純平均72万円台 

建設・製造・交運など16単産が前年比プラス

2006年12月22日 国民春闘回答集計センター

 1.国民春闘共闘委員会は21日、2006年年末一時金の第4回・最終集計を行った。これには、各単産・部会、地方春闘共闘からこの間の新たな回答引出し、上積みをはかった組合の回答・妥結状況など最終的な報告が寄せられた。

2.回答+妥結状況は各々総括表のとおりで、その特徴はつぎのような諸点である。

 
(1) 登録組合数 763組合 登録29単産中 全単産に回答
(2) 回答組合数 632組合 回答引出し率 82.3%
(3) 2次回答以上 183組合 回答上積み率 29.0%
  前年実績額以上 239組合 金額回答445組合の 53.7%
(4) 妥結組合数 471組合 妥結・解決率 61.7%
(5) [回答+妥結] 組合数・人数 回答月数 金  額
  単純平均 632組合 2.19カ月+α 723,221円
  前年実績 (同一組合)   719,683円
  引上げ率 (同一組合対比)   +0.49%
  加重平均 162,303人   819,074円
(参考) 前年同期 2005.12.21 637組合 2.20カ月+α 723,455円
  前年同期 加重平均 164,404人 823,607円

 3.06年末一時金はこの間のたたかいによって、未解決の各組合が全面決着を迫る交渉を重ねて回答引出し、上積みをめざしてきた。その結果、回答引出し率は82%に達し、妥結する組合も61%を超えた。また、未解決組合でも回答水準で支給日に仮払いさせつつある。
 全体(合計欄)の特徴の第一は、
 単純平均が2.19カ月プラスαで72万3221円、月数で0.01カ月減ながら金額では3538円の増(+0.49%)となり、3年連続の小幅な増額を勝ちとったことである。鉄鋼、自動車、電気など製造業大手を中心に過去最高の経常利益を更新しており、関連する中小企業などにも遅れながら反映してきた回答水準となっている。
 第二は、こうした経済状況のなかでも、マスコミ関係、医療福祉などでは引き続ききびしい経営環境にあり、前年比マイナスの回答が集中している。
 第三は、秋季年末闘争山場の11月16日前後に「スト突入」「残業拒否」などの闘争報告が多くの単産から寄せられ、第2次、第3次と回答を上積みさせた組合が183組合(回答組合数の29%)に達し、「前年比プラス」の原動力になった。これらは07春闘につながる成果であり、粘り強いたたかいが展開されたといえる。

 4.産業別に見た特徴では、前年実績対比でプラスになっているのが検数労連の20.3%アップをはじめ建設業、製造業、交通運輸業と金融保険業などの16単産に見られた。
 個別組合の回答では、
(1) 50〜59万円台に77組合、
(2) 60〜69万円台に56組合、
(3) 70〜79万円台に52組合、
(4) 40〜49万円台に46組合と四つに集中の山がある。
また、(5) 100万円以上が計75組合(前年71組合)見られ、
(6) 30万円未満も37組合(同42組合)あるが、今冬は低額回答が減少する傾向を示した。

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 これまでの最高は出版労連傘下の334万1494円(4.52カ月分)。150万円以上の回答は出版、民放などを中心に20組合が勝ちとり、回答次数の最高は全証労協、映演共闘の各1組合が第5次回答まで上積みさせ、第4次回答も計7組合が勝ちとっている。


パートの一時金は0.88カ月。若干の減少傾向

 5.並行して実施したパート等(時間給労働者)の一時金は、生協労連69組合、日本医労連49組合、全労連全国一般33組合、金融労連10組合と全印総連、郵産労などの計166組合(前年は168組合)が回答を引き出した。平均支給月数は0.88カ月で、金額は計算が遅れているため現状では51組合平均で5万9077円になった。単産別では、日本医労連が1.10カ月で前年実績(1.04カ月)以上を獲得したのに対して、生協労連では0.74カ月(前年は0.81カ月)、全労連全国一般でも0.81カ月(同1.08カ月)となり、各々前年実績に及ばなかった。
 また、臨時、準職員、嘱託、非常勤など日額労働者は、日本医労連、生協労連を中心に49組合(前年は32組合)が回答を引き出した。平均は1.11カ月となり、こちらも前年実績(1.14)に及ばず若干の減少傾向を示した。


6.他団体の集計結果について(連合は回答+妥結、日本経団連は妥結集計)


連合(冬分中間) 12月08日現在 月 数 金 額 (引上げ率)
単純平均 2923組合 2.07カ月 520,368円 +4.50%
加重平均 196.1万人 2.44カ月 746,553円 +3.35%


日本経団連(大手最終) 12月13日現在 月 数 金 額 (引上げ率)
単純平均 主要198社   757,577円 +1.65%
加重平均     884,072円 +2.48%




来春1月9日中心に全国で「新春宣伝行動」


国民・東京両春闘共闘は主要5駅頭で


 春闘共闘は新春の9日(火)を中心に全国各地で「新春宣伝行動」を取りくむ。すでに、地方・地域ごとに宣伝個所、新春ビラ配付の計画がすすみつつある。前年は42都道府県が取りくみ、駅頭・繁華街など361個所で春闘宣伝を実施し、計14万枚の企業通信簿付きティッシュを配付した。駅頭配布は通信簿の回収が悪いため今回は新春ビラに切り替えて準備している。
 中央では、国民春闘・東京春闘共同による早朝宣伝を、東京駅丸の内北口、新宿駅西口、池袋駅東口、霞ヶ関駅、虎ノ門駅周辺で実施するのをはじめ、都内約40個所の駅頭・繁華街で一斉宣伝行動(東京春闘主催)が取りくまれる。また、18日には、国民春闘共闘第1回単産・地方代表者会議で「春闘方針」を確定し、07国民春闘のスタートを切る。





 [御礼]
 2006年年末一時金の回答集計は今回をもって最終です。この間の定期的な調査報告にご協力いただいた各位に厚く御礼申し上げます



国民春闘共闘委員会 年末年始休業のお知らせ
年末12月28日(木)から 新年1月4日(木)まで休業します

(以 上)





 
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