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ニュース
 
 
7月23日(水)

1日目の様子

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副議長
田中千恵子

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全労連議長
坂内 三夫

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農民運動全国連合会
白石淳一会長

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新日本婦人の会
高田公子会長

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労働運動総合研究所
牧野富夫代表理事

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反貧困ネットワーク
宇都宮健児代表



写真 新日本婦人の会

高田公子会長

 全労連第23回定期大会、おめでとうございます。新日本婦人の会を代表いたしまして、共に闘う連帯のご挨拶を心を込めて申し上げます。

 世は、空前の蟹工船ブーム、労働法制の相次ぐ規制緩和の流れを遂に見直しへと追い詰め、1年前には考えられなかった変化を、今、わたしたちのがんばりで作り出してきております。わたしたちの娘、息子の世代が、自らの非人間的な働かされ方と、命にまで差別を持ち込む後期高齢者医療の苦しみとを重ねて、連帯して声を上げ、他人(ひと)の痛みを我がことのように考えて行動する姿に心を揺さぶられ、闘う労働者、先輩たちが格好いい、組合に入りたいという、まさにみなさん方、全労連出番の時代を迎えております。

 これは、ワーキングプアや、ネットカフェ難民の非人間的な実態を、自ら勇気をもって告発した若者や女性、全労連の闘いが国会と結んで作り出した情勢ではないでしょうか。この変化を共に前進させ、組織を大いに飛躍させるチャンスにしたいと、わたしたちも決意を新たにしているところです。

 新婦人はこの働く分野の活動が今日の貧困・格差問題の解決のためにも、また、国際的にも非常に低い日本女性の地位向上のためにも、特別重視をし、活動を強めております。とりわけ働く若い世代と、55パーセントにまで広がる非正規、パートや派遣の労働者たち、女性たちの中での活動を強めること、全国に1000を超える職場班と、働く女性が多くいる地域班でも取り組もうと、今、おしゃべりや対話、交流を大切にし、そこで出されました未組織の女性労働者の要求で組合と連携・協力を強めて、要求・解決をしていこうと会員たちに呼びかけております。

 既に端緒的ですが、各地でその芽が出始めております。東京損保の班の会議で、契約社員の若い会員から「3月末で退職勧告させられた」と涙ながらの訴えがあり、組合に入ることを勧める先輩に、同じ職場の契約社員ふたりと一緒に全国一般に加入、交渉の結果、雇用は確保されました。また、八王子でも「突然懲戒解雇を言い渡された」と相談を受け、八王子労連に相談し会社都合を認めさせ、賃金と退職金を払わせました。北海道でも、北海道労連の「行列ができる労働相談」にわたしどもも参加し、アパレルメーカー勤務の女性から「派遣で3か月更新を繰り返し、今年6月で3年になる。会社に正規採用を求めたが、相手にしてくれない」と声がかかり、その場で、地域労組ユニオン結に加入し、交渉を今始めております。愛媛の松山支部でも、懲戒解雇された会員が、愛媛?議会?に加入し、裁判、和解となるなど、まだ始まったばかりですが「働く権利を知りたい」「情報をもっと欲しい」など、女性たちの中に切実な声があふれ、確かな手ごたえを今感じております。

 全労連と新婦人との連携を本格化しようと、この間、協議を重ね協同して「働く女性、まるごと応援します」と大きく打ち出すその第一歩として、新婦人が「はたらく女性のおしゃべりBOOK」という、こういうかわいいブックを作りましたが、これを各地で全労連としても普及しようという通達を出していただくことができました。この場をお借りいたしまして、改めて感謝申し上げると共に、わたくしどもの会員がそれぞれの組合のところにお願いに行くと思いますので、よろしくお願いいたします。

 全労連と新婦人が、働く問題で協力・協同を本格的に強めることは、最も困難を抱えている女性たちの今と未来を切り開く希望に繋がります。安上がりの使い捨ての均等待遇、真のワーキングライフバランスの実現へと大きな流れを作り出すため、新婦人も力を尽くすことをお約束いたします。

 また、全労連はこの間、憲法や国会闘争、革新懇など国民的課題でも大きな力を発揮され、いつもわたしたちを励まし続けてくださいました。今後とも社会的連帯を強め、何よりも人間が大切にされる新しい政治の実現目指して、ご一緒に力を尽くすことができることをうれしく思います。結成20年に向かって、本大会の実りある成功を期待いたしまして、ご挨拶に代えさせていただきます。ご一緒にがんばりましょう(拍手)。

開会あいさつ
全労連議長あいさつ
来賓あいさつ
農民運動全国連合会
白石淳一会長


新日本婦人の会
高田公子会長


労働運動総合研究所
牧野富夫代表理事


反貧困ネットワーク
宇都宮健児代表


メッセージ・祝電紹介
議案提案
質疑・議案討論
大会スナップ