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7月24日(木)

2日目の様子

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日本共産党
市田忠義書記局長

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純中立労働組合懇談会
吉田有秀全損保委員長

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自由法曹団
松井繁明団長

メッセージ・祝電紹介

写真 自由法曹団

松井繁明団長

 みなさん、おはようございます。自由法曹団を代表いたしまして、みなさま方のこの大会に、心からの共感と連帯の挨拶をさせていただきます。

 今日は、7月24日ですけれども、1年前のこの日を考えると、ずいぶん変わったなと思います。1年前は、あと5日で参議院の選挙を迎えていまして、絆創膏大臣が出てきたりなんかして(笑)、与党側は不利だろうとは言われていましたけれど、まだはっきりしなかった。その中で安倍首相が「おれの在任中に憲法改悪を必ずやる」と言っておりまして、実際、改憲手続法は既に成立しております。参議院選後に必ず開かれる国会では、憲法審査会が開かれる。そこで3年後には憲法改悪案を審議する。というような状態でありまして、先はどうなると心配でたまりませんでした。

 しかしご存知のとおり、自公が参院選挙で敗北をし、その国会で、憲法審査会は法律上はできたのですけれど、実際にはまったく始動しないまま、1年が過ぎていきました。そういう意味で、さきほど来、市田さんや、その他の方のお話にもありますように、わたしたちは、闘えば状況を変えられるという大変おもしろい時代を迎えているように思います。

 全労連のみなさんが、その中で大きく奮闘されてきたことも確かです。同時に、わたくしはこの間7月9日に言論の自由を守る集会の中で、一橋大学の渡辺治先生が「わたしたちにはしかし、ふたつの弱点がある」と言ったことが印象に残りました。

 彼の言うふたつの弱点というのは、ひとつは公務員のスト権や政治活動が全面的にほとんど制限されてしまっていること。もうひとつは、日本の選挙制度が個別訪問の禁止を含むものすごいべからず選挙になっていること。これを向こうが利用して、我々を攻撃してきているということです。

 公務員の労働基本権が制約され、その政治活動が、選挙の投票権以外ほとんど禁止されてしまっているというのは、異常なことです。外国では、裁判官も労働組合を持っていて、街頭でデモなんかやっています。それに対して、日本はそうではない。この出発点は、日本がまだアメリカ軍の完全占領の下にあったときのマッカーサー書簡、これから引っ張っている。さらに言えば、いわゆるべからず選挙と言われるこの公職選挙法の見直しはどこからと言うと、1925年に男性だけの普通選挙が実施される。しかし、貧しい労働者や農民に選挙権なんかを与えると何が起こるかわからないというので、ひとつは治安維持法を作り、もうひとつは公職選挙法に非常に厳しい制約を加えた。これが出発点。

 治安維持法のほうは、さすがに敗戦によってなくなりましたけれども、べからず選挙法のほうはずっと続いてきている。これを口実にして、今から4年前、04年に一連の言論表現に対する弾圧事件が起こりました。ひとつは、国家公務員法違反ということで弾圧され、もうひとつはビラ配布を住居侵入罪で逮捕・起訴するという不当な弾圧が起こりました。これらの事件は、今、重大な局面にあります。

 国家公務員法違反の事件では、今、堀越事件が高裁で争われています。世田谷事件はこの間結審しまして、9月に判決があります。その前に、今、住居侵入罪で不当な弾圧を受けた葛飾事件が最高裁にかかっています。こういう事件をそのままにしておいて、わたしたちの民主的な運動を前進させるというのは大変困難な部分があります。彼ら自身、日本を戦争をする国にする、そういう大きな戦略の中で国民の言論の自由を奪って運動を弱体化しようという明らかな弾圧の意図に基づいて、こうした事件が引き起こされたのです。これを放置しておいて、わたしたちの運動が大きく前進するというのは、大変困難な条件を残しているということを理解していただきたいと思います。

 わたしは、いろいろな運動の前進を確認しながら、同時に公務員が政治活動ができない、あるいは労働基本権を奪われているという状態、あるいはべからず選挙法がまかり通り、さらに単なるビラ配布を住居侵入罪で弾圧するというような体制に対して、全労連のみなさんが怒りをもってさまざまな形で力を集中して闘っていただきたいということをお願いしたいと思います。

 過去の遺産、治安維持法並みのべからず選挙法や、マッカーサー書簡に基づく労働基本権の剥奪、政治活動の禁止、こうした問題を乗り越えていかなければ、とうてい国際水準の人権が保障されているとは言えないということです。

 その闘いの最前線にある言論弾圧事件なり、とりわけ、最高裁で継続している葛飾事件、これに対するご支援をお願いしたいと思っています。まだ困難な状況はたくさんありますけれど、わたしたちがここ1年間で勝ち取ってきた前進、この力をもってすれば、決して不可能なことではないだろう。渡辺教授の言う、わたしたちの闘いのふたつの弱点にも目を向けて、これの克服のために力を尽くしていただきたいということをお願いして、わたしの挨拶といたします。どうか、がんばってください(拍手)。

来賓あいさつ
日本共産党
市田忠義書記局長


純中立労働組合懇談会
吉田有秀全損保委員長


自由法曹団
松井繁明団長

議案討論
 ・午前
 ・午後No1
 ・午後No2
争議団紹介
争議団支援特別決議
大会スナップ